ああ、この香り!至福の時を約束する簡単で美味しいコーヒーの淹れ方
美味しいコーヒーが飲みたいなあ…… コーヒー好きな方なら、1日に1度はそんな風に思う瞬間があることでしょう。
例えば、大泣きしていた赤ちゃんがやっと昼寝をしてくれた時、掃除や洗濯など忙しい家事が一段落した時、休日にパートナーとのんびり過ごすひととき、そんな時に香り高い美味しいコーヒーがあったら幸せですね。
実は、ご家庭で美味しいコーヒーを淹れるのは意外と簡単で、お金もかかりません。コーヒー専門店の味をおうちで楽しみたいという方に、おひさま堂が、まずおすすめしている淹れ方は、ペーパードリップです。
もちろんペーパードリップならどんな淹れ方をしても美味しいという訳ではありません。でも、たった5つのポイントを押さえるだけで、美味しいコーヒーを抽出できるのです。今回は、そんなペーパードリップでの淹れ方をご紹介します。
この記事でわかる美味しいコーヒーの淹れ方5つのポイント
◆お湯の温度をいちいち測らなくても最適にする方法
◆お湯を注ぐ前に絶対に欠かせないこと
◆意外なお湯の注ぎ方
◆コーヒーの味を激変させる最後のアクション
では早速見ていきましょう!
美味しいコーヒーを淹れる最初のポイントは豆や粉の量
まず、やかんを火にかけます。お湯を沸かしている間に、コーヒーサーバーにドリッパーをセットします。
ここで、最初のポイントです。珈琲豆や粉の使用量は「コーヒー100㏄を淹れるのに豆または粉(以下豆と記載します)を10g使う」と覚えてください。100㏄で10gですから覚えやすいですね。例えばマグカップなら、200㏄くらい入りますから20g、2人で飲むなら倍の400㏄で40gの豆をセットします。
写真のようなコーヒー豆用のメジャースプーンは、10gのものと7gのものがありますので、1度お手持ちのスプーンのグラム数を確認しておくと良いでしょう。
美味しいコーヒーを淹れるにはお湯の温度が大切です
さあ、お湯が沸いてきました。お湯は、カルキを飛ばすために1度グラグラに沸騰させます。この時、もちろんお湯の温度は100℃ですが、コーヒーの抽出に最適な温度は、92℃前後です。
「え~、じゃあお湯の温度を測って、92℃まで冷まさなくちゃいけないの? めんどくさい!」と思ったあなた、ご安心ください、一発で最適な温度にする方法があります。
それは、金属製のコーヒーポットにお湯を移しかえること。こうすると、お湯はちょうど92℃くらいになります。
コーヒーポットには直火で使用できるものや、IH対応のものもありますが、コーヒーポットでお湯を沸かしてしまうと温度を見ながら温度が下がるまで待たなければなりません。
でも、やかんでお湯を沸かしてポットに移しかえる方法なら、そのひと手間だけで、温度を測る手間も冷ます時間もいりません。しかも簡単に最適な温度になりますから、ぜひお試しください。
ホッとひといき、香りを楽しむ余裕が美味しいコーヒーを作る?!
では、抽出に入ります。まず、コーヒーポットで湯量をコントロールしながら、豆の表面全体を薄く覆うようにお湯を回しかけます。この時の湯量は、コーヒーサーバーにお湯が落ちるか落ちないか程度が目安で、ポタポタポタ……とお湯が落ち続けるようではかけ過ぎです。
注ぎ口の大きなやかんやポットでは、この湯量のコントロールが難しいので、できるだけ注ぎ口の細いコーヒーポットを使っていただくのが良いと思います。
お湯を回しかけると、もうコーヒーの香りが立ち上ってきますので、その香りを楽しみながら20秒ほどお待ちください。この20秒がコーヒー豆を蒸らし美味しいコーヒーを作るもとになります。蒸らすことで、お湯が粉全体に行きわたり、コーヒーの油分がお湯になじんで抽出時に成分が出やすくなるのです。
この時、表面を見ると、お湯をかけたばかりの時は表面がキラキラしていますが、20秒ほど経つとキラキラが消え表面が落ち着いています。こうなったら、次のステップです。
絶対にやってはいけない!美味しいコーヒーと評判の豆さえ台無しにしてしまう方法
お湯は、何回かに分けて、豆の中心部のみに注ぎます。コーヒーの中心に500円玉くらいの大きさの円をイメージして、この円内にクルクルと回しながらお湯をかけてください。新鮮な豆であれば、写真のように溢れるほどに膨らんできますので、こぼさないように何回かに分けて注ぐことになります。
この時、次の2点だけは絶対に守ってください!
◆お湯を豆の周辺部に注がない。
◆注いだお湯を最期まで落としきらない。
お湯を注いでいると表面に白い泡がでてくるのがわかりますが、これが料理のアクのようなもので、コーヒーの味を悪くする最大の敵なのです。そこで、このアクを絶対にコーヒーに落とさないように「お湯が落ち切る前に次のお湯を注ぎ」、豆の周辺部に土手を作ることで「周りからもアクを落とさない」ようにするのです。
なお、お湯を注ぐ際、3回目くらいからは中心部をめがけて思い切ってお湯を入れてください。ここでチョロチョロと少ない量でお湯を注いでいると、コーヒーが濃くなりすぎるだけでなく、苦み等も強くなりその豆が持つ美味しさのバランスが崩れてしまうことがあります。
お湯を最後の1滴まで落とすとコーヒーは劇的にまずくなる!
さて、お湯を注いで規定量のコーヒーがとれたら、お湯を最期まで落としきらないうちに(注いだお湯がドリッパーに残っているうちに)、写真のようにドリッパーを外します。
理由はもう、おわかりですね? そうです、コーヒー豆からでるアクを、コーヒーに混入させないためです。このやり方で、香り・色・味と三拍子そろった美味しいコーヒーを淹れることができます。
最後に、ちょっとした実験を!
① 上のやり方でおいしくはいったコーヒーを少量でよいので2カップ用意します。
② その一方に、上記の最後まで落としきったコーヒー(写真でいえばガラスコップの中のコーヒー)を、ほんのスプーン1・2杯加えてよく混ぜます。
ここで、2つのカップを飲み比べてみてください。きっと味の違いに驚かれるはずです。さらに、少し時間をおくと②のコーヒーはエグ味や嫌な渋味などが際立ってきて、ますます味に違いが出てきます。
この実験から、「なぜ注いだお湯を最後まで落としてはいけないのか?」を、皆さんの舌で実感していただけるはずです。
まとめ
いかがでしたか? この淹れ方はとても簡単な方法ですが、お湯を注ぐ所だけは少し練習が必要かもしれません。
でも、ほとんどの方は2・3回の練習でコツをつかんで、上手にいれられるようになりますからご安心を! もしお湯を注ぐスピードや量のイメージがわかりにくい時は、次の動画を参考にしてみてください。
ちょっとしたコツを知っていれば、ご家庭でも簡単に美味しいコーヒーを召し上がっていただけます。1杯の美味しいコーヒーが、みなさんの毎日の生活に安らぎや癒しをお届けできますように!
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